「ちゃんと寝てるのに、目の下のクマが消えない」。これ、実体験ですけど、美容部員時代にスキンケア相談に来る男性のお客さまの中で、かなり多かった悩みのひとつです。
正直に言うと、クマの正体を知らないまま「とりあえず寝る」「とりあえず目をこする」をやっている方がほとんどでした。でもクマには3つの種類があって、それぞれ原因がまるで違います。間違ったケアを続けると、良くなるどころか悪化することもある。
この記事では、2026年6月時点の皮膚科・美容医療の知見をもとに、男性のクマを種類別に見分ける方法と、自宅でできるセルフケア3ステップを解説します。
そもそもクマには「種類」がある——見分け方は10秒でできる
クマは大きく分けて青クマ・茶クマ・黒クマの3種類。笹塚駅前こたろ形成皮ふ科クリニックの分類によると、赤クマを含めて4種類とする場合もありますが、セルフケアの方向性は3タイプで整理できます。
見分け方はシンプル。鏡の前で下まぶたを指で軽く下に引っ張ってみてください。
- 色が薄くなった → 青クマ(血管が透けているだけ)
- 皮膚と一緒に色がついてきた → 茶クマ(色素沈着)
- 色は変わらず、影が動いた → 黒クマ(たるみ・くぼみの影)
これ、私もやったんですが、美容部員時代にカウンターで男性客にこの10秒チェックをやってもらうと、ほとんどの方が「自分のクマの種類を初めて知った」と驚いていました。クマの正体を知ることが、ケアの第一歩です。
青クマ——血行不良が原因。温めて流すのが基本
青クマは目の下の毛細血管が透けて見えている状態。MYメディカルクリニックの解説によれば、目の周りの皮膚は約0.5mmと非常に薄く、血流が滞ると青みがそのまま外に見えてしまいます。
原因は寝不足だけじゃない。長時間のデスクワーク、スマホの見すぎ、運動不足、冷え。心当たりがある方は多いはずです。
セルフケアの基本は「温める → 流す → 寝る」の3つ。
- ホットタオルで目元を温める——濡らしたタオルをレンジで30秒。1日1回、目の上に2分乗せるだけで血行が改善します
- 目元のマッサージ——薬指の腹で目の下を内側から外側へ、やさしくなぞる。力は入れない。ゴシゴシ厳禁です(茶クマの原因になります)
- 睡眠の質を上げる——寝る1時間前にスマホを手放す。これだけで目の周りの血流は変わります
美容部員時代にテカリの悩みで相談に来た男性客にも同じことを感じたんですが、「原因が違うのに全部同じ対処をしている」パターンがとても多い。テカリもクマも、まず原因を特定するところからです。
茶クマ——色素沈着が犯人。「こすらない」が最大のケア
茶クマの正体は、メラニンが目の下に溜まった色素沈着。資生堂のビューティー情報によると、紫外線ダメージ、目をこする摩擦、花粉時期のかゆみによる刺激が主な原因です。
男性に多いのが、洗顔時にゴシゴシこするクセ。タオルで目元をゴシゴシ拭くクセ。花粉の時期に無意識に目をこするクセ。全部、茶クマを濃くする行動です。
ケアの3ステップはこう。
- 摩擦をゼロにする——洗顔は泡で触れる。タオルは押さえるだけ。目薬で目のかゆみを抑える
- ビタミンC配合の美容液を目元に塗る——メラニンの生成を抑える効果があり、ドラッグストアで1,000〜2,000円台で手に入ります
- 日焼け止めを目の周りにも塗る——目の下は日焼け止めを塗り忘れやすい場所。SPF30程度のジェルタイプなら目元にも使いやすい
茶クマは蓄積型なので、1週間では変わらない。でも摩擦をやめて2〜3ヶ月続けると、少しずつ薄くなっていきます。
黒クマ——影の正体はたるみ。保湿とハリケアで底上げする
黒クマは皮膚そのものに色がついているわけではなく、目の下のたるみやくぼみが影を作っている状態。TCB東京中央美容外科の解説によれば、加齢で眼窩脂肪が前に出てきたり、コラーゲンが減って皮膚がたるんだりすることで起こります。
正直に言うと、黒クマはセルフケアだけで完全に消すのは難しい。でも「これ以上悪化させない」「目立ちにくくする」ことは十分できます。
- アイクリームで目元を保湿する——乾燥はたるみを加速させます。ドラッグストアのメンズ向けアイクリーム(1,500〜3,000円台)で十分
- レチノール配合のアイテムを取り入れる——レチノール(ビタミンA誘導体)はコラーゲン生成を促進する成分。目元のハリ対策に有効です。ただし刺激が強いので、週2〜3回の夜使いから始めてください
- 表情筋エクササイズ——目を大きく見開いて5秒キープ → ギュッと閉じて5秒キープ。朝晩1セットずつで目元の筋力を維持できます
黒クマが深刻な場合は、美容皮膚科でのヒアルロン酸注入やPRP治療も選択肢に入ります。2026年時点では、PRP(多血小板血漿)治療がクマ改善の選択肢として注目されています。ただ、まずはセルフケアの土台を整えてからでも遅くはない。
今日からできる「クマケア」まとめ——全タイプ共通の土台
種類によってケアの方向は違いますが、全タイプに共通する土台があります。
目元をこすらないこと。保湿を省略しないこと。睡眠を削らないこと。
これ、スキンケア全般に言えることなんですが、美容部員時代に何百人もの男性客を見てきて確信したのは「引き算が先、足し算は後」ということ。高いアイクリームを買う前に、まず目をこするクセをやめる。タオルでゴシゴシ拭くのをやめる。その引き算だけで、クマが薄くなる人は実際にいます。
特別なアイテムを揃えなくても、まずは「10秒チェックで自分のクマの種類を知る」「今日から目元をこすらない」。この2つだけで、来月の顔は変わります。
FAQ
男性でもアイクリームは必要ですか?
目の下の皮膚は顔の中で最も薄く、乾燥しやすい部位です。普段の化粧水・乳液だけでは保湿が追いつかないことが多いため、クマやたるみが気になる方にはアイクリームの追加をおすすめします。ドラッグストアで1,500円前後から手に入ります。
クマが複数の種類が混ざっている場合はどうすればいい?
青クマと茶クマが混在しているケースは実際に多いです。その場合は「摩擦をやめる(茶クマ対策)」と「血行改善(青クマ対策)」の両方を並行して行ってください。まずは摩擦レスを優先するのがおすすめです。
コンシーラーでクマを隠すのはアリですか?
応急処置としてはアリです。ただし、コンシーラーを塗る・落とすときの摩擦が茶クマを悪化させるリスクがあります。使う場合は薬指でやさしくトントンと叩くように塗り、クレンジングはオイルタイプでこすらず浮かせて落としてください。
寝不足を解消すればクマは消えますか?
青クマであれば睡眠改善で薄くなる可能性は高いです。ただし茶クマ(色素沈着)や黒クマ(たるみ)は睡眠だけでは改善しません。まず10秒チェックで自分のクマの種類を確認することが先決です。
参考文献
- 目の下のクマ 4種類の見分け方・原因・改善方法 — 笹塚駅前こたろ形成皮ふ科クリニック, 2022年
- 男性の目の下のクマの原因は?クマの種類別の効果的な改善方法を解説 — TCB東京中央美容外科
- 目のクマ対策|原因・予防ケア・おすすめアイテム・メイクカバー術まで徹底解説 — 資生堂 Beauty Journey
- 目の下のクマ 3種類の見分け方・原因・改善方法について解説 — MYメディカルクリニック
- Clinical Efficacy of a Novel Topical Formulation on Periorbital Dark Circles — PMC (NIH), 2025年






